生活綴方運動の旗手であり、児童文学者、教育評論家、教育運動家でもあった国分一太郎。その国分一太郎の生涯を 長い、長い叙事詩のように映し出していくこと。それが、このホームページの大きな役割の一つである。

◎「国分一太郎生誕100年記念事業」のご案内とお願い

国分一太郎生誕100年記念事業」のご案内とお願い

                            2011年5月10日

      国分一太郎「教育」と「文学」研究会  会長 田中 定幸

        「東北・関東」復興と合わせて   

 東日本大震災において、被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、犠牲になられた方々とご遺族の皆様に、深くお悔やみを申し上げます。
 宮城、岩手、福島、青森など、東北各地の災害の状況を知らされたとき、国分一太郎が書いた文章を思い出しました。

 昭和9年の9月、10月のころ、穂もおもくたれ黄金の波をただよわせるべき東北の平野には、
青白く突ったったままの稲がならび、実のない穂が早くも吹く冷風に、きびしいさやぎをみせは
じめた。百姓たちは、のろわしい「運命」を「またか」とうらんだ。
 結局水稲の被害は、宮城県46%、福島37%、岩手58%、青森47%、山形40%、秋田24%、平均
40%という割合であった。
    
    (「凶作の地」『北に生まれて』国分一太郎文集9)

 今回の災害は、引用した「凶作」とは比較にならないものですが、改めて、東北の地で生きることの厳しさ、ご苦労を感じさせられました。被害にあわれた皆さん、ここでも東北のみなさんの強さとやさしさで立ち上がっていただきたい。私たちのできるお手伝い、支援をさせていただきたいと心より思っています。

 さて、わたしたち国分一太郎「教育」と「文学」研究会は、一昨年から「国分一太郎・こぶしの会」の方々とともに実行委員会をつくり、「国分一太郎生誕100年」に向けて記念事業を計画してきました。

 このご案内を差し上げようと準備していた矢先、震災が東北・関東を襲いました。そして、まだ、福島原発を含めて災害が進行中です。

 こんな状況のなかで「生誕100年の集い」の計画を進めるのはどうなのか考えました。記念碑をたてることなど、国分一太郎は決して望まないだろう。開催をよびかけることより、被災された方々への支援が先だ、こんなふうに考えたりもしました。

 けれども「北に向かいし枝なりき…」と、こよなく東北の地と人を愛した、国分一太郎の願いは、東北の「復興」です、「再生」です。

 4月24日、東根で実行委員会を開きました。「自粛」したり延期したりするより、開催し、「北」への国分一太郎の「思い」を顕彰し、広げていくことが災害にあわれた方々に勇気を与え支援の力にもなると考え、実施を再確認いたしました。

 私たちの会としても、今できる災害への支援はそれぞれが行い、東北・関東の復興と足並みをそろえて「国分一太郎生誕100年の事業」を進めていきたいと考えております。
今回は、お送りする資料にもありますように、東根市の援助をうけての「記念出版」(『国分一太郎読本〈仮〉』)、募金による「記念碑の建立」、「生誕100年の集い」、「第7回国分一太郎『教育』と『文学』研究会」、「展示」等のたくさんの事業を計画しております。あらためて皆様ご参加、支援、ご協力をお願い申し上げます。

日程 

《第一日目》2011(平成23)年7月23日(土)

◇記念碑除幕式
    13:00~  建立地(旧長瀞小学校跡) 
     
◇国分一太郎生誕百年の集い
(さくらんぼ・タントクルセンター 東根市中央1-5-1 ℡0239-43-1155)

    14:30~  記念式典 「東根市の歌」 (当日出演合唱団)
             挨拶 市長 大江・田中会長 来賓挨拶

    15:00~  映像にみる国分一太郎(ビデオ)

    15:20~  国分一太郎の詩による合唱曲(6曲)
                   出演 東根市音楽連盟

    15:40~  講演と合唱「国分一太郎に寄せて
                講師 林 光氏(作曲家)
                合唱「子どものたたかい」(合唱団じゃがいも) 

    16:40~  全員合唱「最上川」 出演合唱団

    17:00~  墓参(希望者) 
 
    18:45~21:00 祝賀会(青松館)


《第二日》2011(平成23)年7月24日(日)

◇第7回国分一太郎「教育」と「文学」研究会
 (会場:タントクルセンター)

9:00~10:20  分科会
①「一人ひとりの願いが みんなの願いになっていく学級経営・学級づくり」
―書くことが楽しくなくっちゃはじまらない・全員が喜んで書く学級―   
  早川 恒敬(「5分間メモ」による教育実践法研究会代表)

② 「言語教育」の大切さとその指導
―こうすればよくわかる日本語―  
           西條 剛志(岩手国語サークル)

10:30~12:00   分科会
③「つづり方・作文教育の、今とこれから」
           東京・榎本 典子(豊島作文の会)
           大阪・増田 俊昭(つづりかた教育研究会
④「静かに読むものへの転向」
           鈴木 実(山形童話の会代表)

昼食・休憩
13:00~14:30  記念講演
    「小学校教師としての国分一太郎」
津田道夫(著述業・障害者の教育権を実現する会)  

四 展示
 7月22日(金)~24日(日) 9:00~16:00(東の杜資料館ホール)
著作と色紙等の展示
長瀞小学校想画展
     

参加について

参加費
   「集い」「研究会」参加費     500円(資料代を含む)            
   
宿泊
  宿泊代   11.500円(祝賀会の費用・昼食代を含む)
  宿泊場所  青松館(山形県東根市温泉町1-20-1・電話 0237-42-1411)
 山形新幹線さくらんぼ東根駅下車タクシーで10分
 山形新幹線村山駅下車タクシーで8分

申し込み先
 〒155-0033 世田谷区代田6-19-2
 国分一太郎「教育」と「文学」研究会(事務局)
 乙部  武志(宛)
 電話 03-3468-0973 FAX 03-3465-2767

 宿泊を希望される方は、上記研究会事務局に、7月12日(金)までに、葉書・FAXで申し 込んでください。

記念事業について

下記の事業についても進めています。ご支援、ご協力をお願いいたします。

記念碑の建立(国分一太郎生誕100年記念碑)
 →記念碑建立募金のお願い

①場所 長瀞公民館敷地(旧長瀞小学校跡地)

②碑文「君ひとの子の師であれば とっくにそれはごぞんじだ あなたが前へ行く
ときに 子どもも前を向いていく ひとあしひとあし前へ行く」

③事業費 300万円予定 

④事業経費 募金によりあてます。

★募金された方のお名前は、式典パンフレットに掲載します。3000円以上の募金者には
記念誌「国分一太郎読本」(仮題・頒価2000円予定)を進呈いたします。

⑤募金の仕方
郵便振替にてお願いいたします。

募金の振込先 郵便振替 
00100-8-316904 国分一太郎「教育」と「文学」研究会 

記念出版  『国分一太郎読本』(仮題)
       A5版 200~300頁 並製本 1000部
       国分一太郎の足跡と業績を収録し後世に伝える内容

問い合わせ先

 問い合わせ等がありましたら、国分一太郎「教育」と「文学」研究会
 (事務局)
までお願いいたします。

国分一太郎「教育」と「文学」研究会(事務局)
〒155-0033 東京都世田谷区代田6-12-9

乙部武志(宛て)

電話03-3468-0973

FAX 03-3465-2767

Eメール [ otobe.takesi@sky.plala.or.jp ]



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