『「私」の国分一太郎研究』は、国分一太郎の生きた時代とその思想の研究であると同時に、「私」自身の自己史でもある。

第9回 国分一太郎「教育」と「文学」研究・学習会2015のご案内

第9回 国分一太郎「教育」と「文学」研究・学習会2015のご案内

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1.日 時 2015年11月22日(日)  9時30分~4時30分(受付開始9時~)

2.場 所    豊島区立池袋本町小学校
(豊島区池袋本町4-36-1   校名が変わりました
池袋駅から東武東上線に乗り、2つ目の「下板橋」駅で下車。北口から進行方向左側の道を、2分ほど歩いていくと病院が見えます。その角を左に曲がると、すぐに校門が見えます。一番下に、会場校の地図があります。
                                       画像の説明
3.内 容
午前<報告1>
❏ 文学作品を絵ときもちにおきかえる読みの授業
     ~「カヌヒモトの思い出」(国分一太郎作)を子どもたちと読む~
 
             下山  智之(岡山県津山市立弥生小学校)

午後<報告2>
❏ 「生活綴り方運動の全国的な発展とそれへの弾圧」
     ~「生活綴方」と昭和国語教育史―国分一太郎学芸大学特別講義より~
             
             田中 定幸(本研究会会長・神奈川県作文の会会長)

午後<講演>「生活綴方の遺産」
       
             田近 洵一(東京学芸大学名誉教授・前早稲田大学教授)

4.参加費 1,000円(資料代として・会員は無料)会員の年会費2000円

5.その他  ・研究会終了後、懇親会を予定しています。懇親会にご出席の方は、事前に電話等で、連絡下さると、大変助かります。遠来の方で、宿泊される方は、各自でお取り下さい。



日ごろから、本会にご支援、ご協力をいただきありがとうございます。今年も暑い夏となりましたが、7月18日、19日に、没後30年記念・第11回国分一太郎「教育」と「文学」研究会を開きました。佐竹直子さんの「作文が罪にされた時代」、玉田勝郎さんの「伸びて繁るものは必ず根あり」の講演。そして、「長瀞小の想画教育」の紹介、2つの分科会など、今年も、充実した会を開くことができました。たくさんの方々のご協力に感謝申しあげます。
今回の学習会では、戦前、東北を中心に展開された「北方教育」・生活綴方から、何を継承しなければならないか。国分一太郎の学芸大学での講義録とあわせて考えたいと思い、田近洵一先生に講演をお願いしました。また、現代の「読み」の課題にこたえるために、「カヌヒモトの思い出」(国分一太郎作)を教材化し、どう実践したかを報告してもらいます。お誘いの上、ご参加ください。

第9回国分一太郎「教育」と「文学」研究会・学習会
                国分一太郎「教育」と「文学」研究会会長・田中 定幸
                          綴方理論研究会代表・乙部 武志

《講師、報告者より》               ☆敬称略
□講演 田近 洵一(たぢか・じゅんいち)
〈講演要旨〉
 昭和5年2月、秋田で創刊された雑誌『北方教育』を中心に、今、改めて問い直すべき「生活台」をふまえた教育のあり方について考察する。
〈略歴〉
 1933(昭和8)年、長崎県島原市に生まれる。横浜国立大学卒業後、川崎市、東京都で小・中・高の教壇に立つ。横浜国立大助教授、東京学芸大学教授、早稲田大学特任教授を歴任。その間、筑波大学、上智大学、都留文科大学、東京女子大学、日本女子大学等の非常勤講師を務める。東京学芸大学名誉教授・前早稲田大学教授。
〈所属〉
 日本文学協会(委員長)、全国大学国語教育学会(常任理事)、日本国語教育学会(理事長)、国語教育史学会(会長)等。
〈主な著書〉
『言語行動主体の形成―国語教育への視座』(新光閣書店、1975)、『現代国語教育への視覚』(教育出版、1982)、『文学教育の構想』(明治図書、1985)、『戦後国語教育問題史』(大修館、1991)、『読み手を育てる―読者論から読書行為論へ』(明治図書、1993)『創造の〈読み〉―読書行為をひらく文学の授業』(東洋館、1996)『[自立と共生]の国語教育』(光文書院、1996)『国語教育の方法―ことばの学びの成立』(国土社、1997)『創造の〈読み〉新論―文学の〈読み〉の再生を求めて』(東洋館、2013)『現代国語教育史の研究』(冨山房インターナヨナル、2013)、その他、共編著100冊余。


□報告 下山 智之(しもやま・ともゆき)
 わたしは子どもたちと文学作品を読むとき、ことばを手がかりに絵と気持ちにおきかえ、作品の主題と理想をつかむことをめざして授業をおこなっています。
 この学年での読みの授業は、「読み方教育には、初歩的、事実的、あるいは経験的な子どもたちの認識を思いおこさせつつ、その一つひとつの単語なり、一文一文の意味なりをわからせていくという、やかましい、こういうていねいな仕事をしないといけない」という国分先生のことばを胸にとりくみました。
高学年を担任したときには必ずおこなっている国分一太郎先生の「カヌヒモトの思い出」の読みについて、どのように授業をおこなったのか、昨年度6年生の実践を報告します。


□報告 田中 定幸(たなか・さだゆき)
 国分一太郎が亡くなる前年、1984年5月16日から9月30日までの毎週水曜日に、東京学芸大学の非常勤講師として「生活綴方と昭和国語教育史」というテーマで特別講義をしたうちの、第5回「生活綴り方運動の全国的な発展とそれへの弾圧」について報告します。
 すでに、第1回講義、「僻地出身、あるいはズーズー弁で有名な東北出身の教師たちがなぜ全国的な国語教育の指導者になりえたか」は本会の「紀要」、「教育」と「文学」の研究4号で、また、第2回目の「1930年前後として教師になった人たちのかかえていた悩み」は紀要1号で、第3回目「生活つづり方擡頭までの諸問題」は2号、第4回講義題目「生活綴り方の展開」は4号に掲載されています。合わせてお読みいただけたら幸いです。
 1945年生まれ、神奈川県。横浜国立大学大学院修士課程修了。横須賀市立小学校教諭、横浜国立大学講師等を務める。国分一太郎「教育」と「文学」研究会、神奈川県作文の会会長。綴方理論研究会、日本作文の会、日本国語教育学会会員。
〈主著〉
『作文名人への道』(本の泉社)、『作文指導のコツ①~③』(子どもの未来社)、『書ける子どもを育てる』(教育出版)、『育てたい表現力』(一ッ橋書房)他。

国分一太郎「教育」と「文学」研究会・紀要 発売中
                                  販価 600円                         

「教育」と「文学」の研究  第4号
□研究論文
・国分一太郎における『綴方生活』の影響             阿部 貴洋…1
・生活綴方の教育思想
―自己表現・自己解放の根―(その2)         玉田 勝郎…右1
・国語教育(高校)における「作文」の授業形態を問う
―授業で教えるのは「小論文」か、「論述文」か―    荒木 美智雄…右15
□実践の記録
・二年生の作文の授業                      富山 悦子…右24
□短歌・作文
・春のにほひ                         藤田 美智子…右48
・母                             永山 絹枝…右50
□史料紹介
・「生活綴方」と昭和国語教育史
  ―国分一太郎先生の紹介(田近 洵一教授)            田中 定幸…7
   ―国分一太郎学芸大学特別講義より その1             田中 定幸…9
□編集後記…右51


「教育」と「文学」の研究  第3号
□研究論文・他
・生活綴方から人間綴方へ 
―国分一太郎と生活綴方の「現代」―            安部 貴洋…1
・国分一太郎と自転車                山田 亨二郎…7                     

・第10回研究会・来賓のごあいさつ               吉田 政志…右1
・座談会「長瀞と国分一太郎」                      
吉田達雄 奥山明男 山田亨二郎…右3
・久礼坂                            鈴木 義夫…右34
□実践の記録
・詩で思いの丈を書こう
―街の公民館「詩のひろば」17年間をまとめる―     片桐 弘子…32
□史料紹介
・「生活綴方」と昭和国語教育史―国分一太郎学芸大学特別講義より その4  
―生活綴方の展開―                    田中 定幸…9
国分一太郎「教育」と「文学」研究会 10年の歩み         榎本  豊…48
□特集
・本間繁輝さんを偲ぶ                  …右13
□編集後記…50


国分一太郎「教育」と「文学」研究会事務局
    〒332-0023 埼玉県川口市飯塚1-12-53 榎本 豊方
               ℡・FAX 048-256-1559
         榎本 豊(携帯) 090-4920―7113



◆会場校の地図です!


より大きな地図で 豊島区立池袋本町小学校(東京都豊島区池袋本町4-36-1)への徒歩ルート を表示




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