『「私」の国分一太郎研究』は、国分一太郎の生きた時代とその思想の研究であると同時に、「私」自身の自己史でもある。

第542回 豊島作文の会 2月例会のご案内

第542回 豊島作文の会 2月例会のご案内

◆日 時   2020年 2月 9日(日)午後2時~5時
◆場 所   巣鴨地域文化創造館 第3会議室 
         東京都豊島区巣鴨4-15-11 
         TEL 03-3576-2637  
         *地図参照 

《提案予定》
 『東京の子』(第45集)~「散文」の部を読み合う(第4回目)~
◆P52「田んぼの学校」(2年)~P56「学年が上がる」(3年):
6作品 (神山さん)
◆P61「金賞」(6年)~P70「上ばきのわすれもの」(2年):
 6作品 (片桐さん)

◆時間があまった場合は、詩の作品をみんなで読み合う

*『東京の子』をお忘れなく!

◎1月例会報告
《 参加 》日色 章、榎本 豊、片桐弘子(司会)、工藤 哲(記録)、曽我侑加、神山典士、寺木紹子、榎本典子、井18

◆前半 『東京の子』(第45集)~「散文」の部を読み合う(第3回目)~
◎P47「よふかしして本を読んだ」(2年)~P52「大すきな…」(2年):
 5作品 (曽我さん)
◆後半  神山さん指導の作品を読み合う
・「私が蝶をすきになったりゆう」(世田谷作文教室 2019.8.29 
小3 三上咲耶)
・「E家のルール」(文京区作文教室 2019.9.15 小5 遠藤 ナナ)
・「かけがえのない経験」(大樹町作文教室 2019.10.12  三浦紡子)

★珍しい方が参加。第13回 国分一太郎「教育」と「文学」研究会・学習会で、高学年の児童詩教育に関する報告をしてくださった井上玲さん(神奈川県作文の会)が、日色さんの誘いがあって1月例会に参加。会が盛り上がった!★曽我さんが担当した5作品のうち、『よふかしして本を読んだ』、『ふく校長先生のズボンが!』の2作品に関しては、書きぶりに不足はあるけれども、何を書きたいかがはっきり出ていていいという評価。残りの3作品は、なぜこんなにだらだらと長くなるのだろうという疑問。題名も漠然としている。こういう題名では、どこからどこまで書いたらいいのか明確にならない。全部書かなくてはいけなくなってしまう。感動の中心をはっきりさせないから、題名も漠然となってしまうし、いたずらに長くなってしまうのではないか、という批判が出された。◇この点と関連。何を書きたいのかはっきりさせることが一番大事。長い題をつけて中身を限定していくような指導をしていった方がいいという指摘があった。◇『東京の子』の作品が、学校の行事や出かけたこと、何かのイベントに参加したことなどが多いのはナゼ。日記指導がやられていれば、毎日の生活の中から、びっくりしたこととか発見したこと、今日初めてこんなことができたとか書いていける。作文の時も、日記の中から題材を選んで書くということもできるけれども、そういう指導がなしで、さあ書きましょうでは、子どもたちは行事やイベントを書くしかなくなってしまうのではないか。◇これに関して典子さんが学童での作文指導からひとこと。1月の1、2年生の作文教室の時、子どもたちから出てきた言葉、「なんか、はまっちゃったよ、この作文教室が!」最初、子どもたちの作品が行事やどこかへ出かけたことばかりだったが、身近なところにも書くことがあるよねと話し合っているうちに少しずつ変わり出した。話し合いながらあれこれ選んでいくようにさせると身近な題材を見つけていくようになる!今後は、みんなで読み合うことを大切にしていきたい。◇入門期など特にそうだが、書かせることをいそがなくていい。子どもを話したがり屋にするという言い方があるけれども、毎日の出来事から日記を書いているような感じで子どもに話をさせるような指導、子どもから話を聞き出すような指導も、日記指導の一つの大事な指導法として位置づけていいのではないか。
★神山さん指導の3作品。◇作文は五感を使って書こう、をキャッチフレーズにして指導。最初にアクションを取り入れる。アクションをしながら、五感を使ってメモをとらせる。アクションの中で心が動いたことを中心に出来事を組み立てて書いていく。3つの箱を使って書いていくやり方。最近は、可能な限り、子どもと対話することを取り入れて、「記憶(言葉)を引き出し」ながら書かせている。◇3作品に関して、どの作品も、何を書きたいのか明確な点がいいという評価。いくつか注文が出た。「E家のルール」は、もう少し家族のことが詳しいともっと面白かっただろう。「かけがえのない経験」の作品。中身は丁寧に書けているが、「かけがえのない経験」という題は、どうもしっくりこない。「私が蝶をすきになったりゆう」の作品。題や構成の面で考えると、二つの作品に分けた方がいいのかもしれない。それにしても、自然の中で豊かな経験をいっぱいさせてもらっているのを感じる(これは、「かけがえのない経験」の子も同様)。3人の子どもたちにはぜひ書き続けていってもらいたい。書き方がいい方向にどんどん変わっていくだろうという期待がどの子にも持てる。
★原稿用紙の使い方、(  )を使って内言を表現する方法についてなども話題に上った。原稿用紙に関しては、今、使用しない先生が増えているのではと井上さん。使い方に関しては、きわめて厳格な書き方を求められる(習っている「随筆」のサークル:片桐さん)、人によって使い方が違うことがある(桐山さん)等。一度、使い方、確かめる必要があり。心の中で思ったことを
(   )を使って表すというのはこれまでも指導してきたこと。ただし、
こういうのは、どうなの?
・思ったよりも人がいて、(ど、ど、ど、どうしよう。)と思いましたが、
・少しずつ差が縮まってきて、(いける。)と思いました。
・(やったあ。)と思っていたら、清宮さんが寄ってきて、
「ありがとう。」
と、あく手をしました。
・私は、(バトンゾーンは平気、あとは、一コースに入らなければ……がんばれ!ほの。)と、叫んでいました。
(文責:工藤  哲)

「巣鴨地域文化創造館」への行き方
(1)都電荒川線を使う
JR山手線「池袋駅」→「大塚駅」(北口)下車。
北口を出てすぐ右側の都電荒川線「大塚駅前」から、三ノ輪駅行きに乗車。巣鴨新田、庚申塚と2駅乗り、「庚申塚」で下車。下車して、右へ、踏切を渡ってください。「巣鴨地蔵通り商店街」の看板が見えますので、そのまま4分ほど歩いていくと、右手に「巣鴨地域文化創造館」が出てきます。

(2)JP山手線を使う
JR山手線「巣鴨駅」(中央口)下車。
中央口を出て右側の交番をすぎていくと、斜め左前方に、「巣鴨地蔵通り商店街」という看板と、赤いアーケードが見えてきますので、そこを目指して進んでください。あとは、商店街を見物しながら歩いていくと、左手に「巣鴨地域文化創造館」が出てきます。こちらのコースは、巣鴨駅から約15分ですが、下町らしい、いい雰囲気で、お勧めです。 

巣鴨地域文化創造館

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