『「私」の国分一太郎研究』は、国分一太郎の生きた時代とその思想の研究であると同時に、「私」自身の自己史でもある。

第541回 豊島作文の会 1月例会のご案内

第541回 豊島作文の会 1月例会のご案内

◆日 時   2020年1月19日(日)午後2時~5時

◆場 所   駒込地域文化創造館 第四会議室 03-3940-2400

《提案予定》  『’19 児童文詩集 東京の子』(第45集)
~「散文」の部を読み合う (第2回目) ~
◆『東京の子』(第45集)~「散文」の部を読み合う(第3回目)~
◎P47「よふかしして本を読んだ」(2年)~P52「大すきな…」(2年):
 5作品 (曽我さん)
◆神山さん指導の作品を読む
・「私が蝶をすきになったりゆう」(世田谷作文教室 2019.8.29 
小3 三上咲耶)
・「E家のルール」(文京区作文教室 2019.9.15 小5 遠藤 ナナ)
・「かけがえのない経験」(大樹町作文教室 2019.10.12  三浦紡子)

『東京の子』をお忘れなく!

◎12月例会報告
《 参加 》 神山典士、日色 章、工藤 哲(記録)、榎本 豊、榎本典子、
      片桐弘子、桐山久吉、寺子紹子(司会)、鈴木由紀 (敬称略)

★『東京の子』(第45集) ~「散文」の部を読み合う(第2回目)~
◇工藤、榎本(豊)さん、鈴木さんの3人による作品分析をもとに話し合いを持った。
◇榎本さん:生活のしぶりの良さ、書きぶりの良さを見つけながら、書き足りないところ・まずいところを、書いた本人に語りかけるように指摘していく書き方。昨年からこの形式を採っている。3人の分析の仕方の共通点は、可能な限り良いところを見つけていきながら、書きぶりの良くないところもしっかり指摘していくというやり方。鈴木さんが以前言っていた言い方では、「自分が担任だったらというつもりで分析をしている」とのことだったが。
◇榎本さん担当個所。
①二年生の作品。二年生の一年間をふり返って心に残ったことを書こうという単元があるが、そこで書かれた作品か。二年生に一年間をふり返って書くことを要求するのは無理すぎる。ある日、ある時のことを書かせることが大切だ。
②同じく二年生の「大すきな友だち」。面白いし、好きな作品だが、題が曖昧。最後の結論(決意表明)が道徳的で気になる。
1)ふだん書かせている文章(説明文)=「最後にまとめを入れる」の影響か。
2)ある日、ある時のことを切り取って書く体験がない。出来事の終わったところで終わればいいのだが、そういう経験がないために、このような題になり、道徳的な結論を書いてしまうのではないか。
◇鈴木さんの担当個所。冒頭の六年生の二作品の題名のつけ方が話題になる。
 やはり題名が曖昧。書かれている中身と題名がしっくりこない。 
 六年生なのだから、書き終わった後に題名と書きたかったことがちゃんと一致しているかどうか点検・確認をさせたいという意見が出された。

★大学生の作文の検討(神山さん)。大学二年の学生に、「30歳の未来予想図~働き方も含めて」という課題で書いてもらったものから二つの作品を持参。就職活動のエントリー・シートの書き方の学習の一環である。
◇二つの作品に関していろいろな意見が出されたが、自分の経験に裏打ちされた具体的な事例が抜けてしまってはダメなのではないかという指摘があった。未来の予想図というのなら、自分のこれまでの体験や経験を基に、自分はどう考え、どうしていきたいのかを丁寧に書いていかなければならないのではないか。
◇国分さんは、大学生への作文指導の時も、生活の中で心に強く残った出来事を出来事の順に書いていこうと、小学生に教えるように指導をしていた。エントリー・シートの場合も、中身のしっかりした文章にしていくためには、この書き方が大事にされなければならないのではないか。
                           (文責:工藤  哲)


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