『「私」の国分一太郎研究』は、国分一太郎の生きた時代とその思想の研究であると同時に、「私」自身の自己史でもある。

第4回 国分一太郎「教育」と「文学」実践研究会・ご案内

第4回 国分一太郎「教育」と「文学」実践研究会・ご案内

《生活綴方の理論と実践を深める》

主催・国分一太郎「教育」と「文学」研究会会長 田中定幸
事務局・〒155ー0033 東京都世田谷区代田6-19-2乙部武志方
℡03-3466-0973 FAX03-3465-2767
共催・綴方理論研究会代表 乙部武志

第4回 国分一太郎「教育」と「文学」研究会・学習会のご案内

 いかがお過ごしでしょうか。公私ともにお忙しい日々を送られていることと存じます。上記のように今年も学習会を計画しました。第4回目になります。日時・場所と内容は下記のようになります。3回目に増して、裾野を広げ、1名でも多くの方に参加してくださるようにお願いします。
 国分一太郎のふるさと山形県東根市で、第6回の国分一太郎「教育」と「文学」研究会(7/24~25)を2日間開いてきました。地元の人々の応援をいただき、100名を超す人々が、県内外から集まりました。来年は、国分一太郎生誕100年記念の研究会(7/23~24)を開催する予定です。
 今年、滋賀県で日本作文の会全国大会が行われました。来年は、東京で第60回の全国大会(7/29~31)が開催されます。今年の夏に、東京作文協議会主催の東京大会が行われました。100名を超す人が集まりました。若い人が、増えてきているという感じです。生前、国分一太郎は、誰にでもできる、「文章表現指導」の理論と実践を大切にしておりました。若い人が、職場に増えてきている今だからこそ、この研究会を充実させたいと考え、今年も企画しました。
            
1.日 時 2010年 11月27日(土)
        9時30分から4時30分(受付開始9時~)
2.場 所 豊島区立池袋小学校      
  池袋西口(東武デパート側)より徒歩10分
  豊島区池袋1-3-8


3.内 容
  午前・実践報告
『いちにのさぁん』の子ども達とともに
笑いあり、涙あり、けんかあり…個性あふれる2年生の教室からはじけ、あふれた詩や日記を紹介し、心を寄せ合いともに育っていった1年間を報告
      田中 安子(元横須賀市立小教諭・横須賀作文の会)

  午後・研究報告
「書くことを通して自分をつくる」~班リレー日記に見る子どもの変容~
      貝田  久(上青木小教諭)

  午後・特別報告
明日を紡ぐ若者たち2010
       ~教え子たちの「高校時代の作文、そして今」
      安孫子 哲郎 (山形県立山形工業高校教諭)

4.会 費 1000円(資料代として。登録会員は無料)
  会員の年会費2000円
5.その他・研究会終了後、池袋駅近くで懇親会を予定しています。懇親会にご出席の方は、事前 に電話等で連絡下さると、大変助かります。遠来の方で、宿泊される方は、各自でお取り下さい。
  (連絡先)国分一太郎「教育」と「文学」研究会事務局長 榎本豊 090-4920-7113

報告者の紹介(敬称略)

貝田 久
 1972年度川口市立仲町小学校着任。音楽専科として2年、その後学級担任として教職生活を送る。市内飯仲小、飯塚小を経て前川小で2008年度定年退職。2009年度、再任用で上青木小6年生を担任し、教職生活を終わる。現在時間講師で、再び上青木小に勤務。
 2000年、飯塚小在職時に担任をした子の中に、作文を実践している保護者との出会いを得る。その年、同校では研修テーマが「作文」で、その研修主任を努める。田中定幸氏の指導を得て全校で大きな成果を残す。また、日本作文の会、綴方理論研ほか多くの方々との交流の中で作文教育を学び、校内研修を推進する。
 2002年前川小で、週五日制の新教育課程実施を迎える。その年、日本作文の会文集新人賞を受賞。前川小2年目で研修主任となり、新学力観、総合的な学習の時間などで揺れる現場で、「書くこと」を柱にした実践システムづくりを進める。「『読み・書き・計算・基礎知識』を土台に、『ことばの力』を柱に」というスローガンで、基礎学力の充実と作文教育を両輪に、現場レベルの「教育改革」を進める。学年文集賞、学校文集賞などを受賞。再任用の上青木小でも、作文教育を若い世代に伝える。

田中安子
 今年3月、市内の不登校児童が通う教室の担任を最後に定年退職。
 38年間の教師生活では、様々な事情を抱え、個性あふれる子ども達に寄り添い、「生活を綴り、豊かな言葉を育て、生きる力と心を育む教育」を実践。常に書くことを学級作りの中心に据え、毎日夜子ども達の日記や詩・作文を読み、保護者をも巻き込んでの文集や学級通信を発行し続けた。
 一貫して、いのち・家族・自然を見つめ、子ども達の中のいじめを見据え、書くこと読み合うことで深く考える活動を展開、それらの実践記録・文集では、山芋賞や、総合優秀賞、・優秀指導語賞・優秀作品賞等、受賞。
 また、作文教育全国大会(神奈川大会)での「現場からの報告」や、神奈川県教育研究集会の日本語分科会の共同研究者、その他市内外の国語や作文教育研究に関わる。
  1982年には、国分一太郎・女流綴方人『ちからを伸ばす作文の授業』(日本書籍)を執筆、他に『やさしい詩6年』(百合出版)・『読書を教室に』(東洋館出版社)・『教室で読みたい詩』(小学館)等の共著・編著がある。

安孫子 哲郎
 1951年7月、山形県上山市生まれ。1974年3月,國學院大學文学部文学科卒業後、山形県の高校教諭(国語科)として、県内の8校(全日制6校、定時制1校、通信制1校)を勤務。2007年から現在まで、県立山形工業高校に勤務。
 日教組主催の「全国教育研究集会」に、山形高教組代表のレポーターとして9回参加。そのうち7回が、「日本語教育の作文分科会」である。ライフワークとして、高校生の文章表現指導の土台として『生活綴方』をとらえ、小論文指導にどう生かすか、という研究を続けている。現在、教師生活の決算として、これまでの教え子たちの作文をまとめた、いわば、縦のつながりの作文集発刊の準備中である。教え子たちが卒業後何年かして、高校時代に書いた作文を振り返った時、どんな思いに至るのか。高校時代に作文を指導した者として、教え子たちのその後の人生を読ませてもらい、自分がやってきたことを検証したいと考えた次第である。
 「高校作文教育研究会」及び、「国分一太郎『教育』と『文学』研究会」の会員。2011年の国分一太郎生誕百年記念同大会の交流会を盛り上げるべく、この秋から、東北芸術工科大学の和太鼓講座も受講する予定である。


(文責:国分一太郎「教育」と「文学」研究会事務局長 榎本豊)

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